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あしあと

    史跡藤ノ木古墳

    • [公開日:2016年8月17日]
    • [更新日:2016年8月17日]
    • ID:45

    発掘調査と整備事業

    藤ノ木古墳は法隆寺西2丁目に所在する6世紀後半に造営された直径約50m、高さ約9mの円墳です。
    これまでに昭和60年度、昭和63年度、平成12年度と平成15年度の合計5回の発掘調査を実施されております。
    平成3年11月16日には、国史跡の指定を受け、平成4年度から整備に向けた史跡指定地の公有化を進めています。
    ところで、藤ノ木古墳の史跡整備に関しては、斑鳩町では平成6年度より、学識経験者を中心に「史跡藤ノ木古墳整備検討委員会」を組織しており、平成8年3月には、『史跡藤ノ木古墳整備基本計画書』を策定し、現在もその整備方針や手法等について検討をしていただいております。
    そうしたなかで、不幸にして平成7年11月28日に発生した「史跡藤ノ木古墳石棺き損事件」は、斑鳩町のみならず全国に対して、文化財保護の面だけでなく、各方面に衝撃を与えました。しかし、その一方で石室の破損状況を再確認する機会ともなりました。また平成7年1月17日に発生した「阪神・淡路大震災」の影響も懸念され、史跡藤ノ木古墳整備検討委員会においても、石室の破損状況の調査は整備方針にもかなりの影響を与えるという点からも早急な対応が望まれ、斑鳩町では文化庁および奈良県教育委員会とも十分に協議を行ない、整備事業に先行する形での保存修理事業として石室の保存工学的調査を実施することとなりました。
    そして平成11年度より保存修理事業として事業化がなり、初年度は写真測量を導入した石室の現状記録調査を実施するとともに、目視による破損状況の確認調査を実施いたしました。
    そうしたなかで、藤ノ木古墳の閉塞石は6世紀後半の大型横穴式石室の閉塞石としては、全国的にみても良好な状況で遺存していたことにより、昭和60年の発掘調査以来、調査を実施せずその保存をはかってきたが、その閉塞石部分の石室羨道側壁についても、その破損状況を調査する必要が生じたことから、また見学者用通路の確保という点から、石室羨道閉塞部の発掘調査を第4次調査として、平成12年度に実施しております。
    そして、史跡藤ノ木古墳整備基本計画書の見直しを経て、平成15年度より5ヶ年の計画で、史跡藤ノ木古墳整備事業を開始し、その初年度は墳丘の形と規模を確認するとともに、藤ノ木古墳を祀ってきた宝積寺の解明を目的とした整備に伴う第5次発掘調査を実施しております。
    なお、出土遺物につきましては、主な出土遺物の一部につきましては、「奈良県立橿原考古学研究所附属博物館」(橿原市畝傍町50-2)にて展示されておりまして、町内では「斑鳩町文化財活用センター(愛称:斑鳩文化財センター)」(斑鳩町法隆寺西1-11-14・TEL 0745-70-1200)にて主要な遺物のレプリカの展示と映像によるガイダンスをしております。

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    斑鳩町役場教育委員会事務局生涯学習課

    電話: 0745-74-1001(内線:222~224)

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